これが金本チルドレンだ! 阪神の若手選手が侍ジャパン相手に躍動した。1回に北條史也内野手(22)、高山俊外野手(23)、原口文仁捕手(25)の3人で1点を先制すると、2回にはドラフト1位大山悠輔内野手(22=白鴎大)、板山祐太郎外野手(22)の二塁打で2点を追加。8回はドラフト5位糸原健斗内野手(24=JX-ENEOS)が適時打でダメ押し。25歳以下による8安打で侍に快勝-。意義ある1勝となった。

 若虎が侍を粉砕した。初回だ。北條が牙をむいた。2ストライクに追い込まれた後、先発武田の146キロ外角ストレートを逆らわずに打った。痛烈な打球が右翼線に飛ぶ。「直球に振り遅れたら、後のバッターも速いんだと思ってしまう。先頭打者だったので、思い切っていった」。高山も右翼フェンス直撃の二塁打で続き、チャンス拡大。原口の遊ゴロの間に1点を先制した。

 前日2日に金本監督は「去年から言っているが、先発ローテーションで10勝以上するピッチャーを打ってこそ。2線級や3線級から打って満足してはいけない」とハッパをかけた。指揮官の厳命に、若手は一発回答した。その象徴が開幕遊撃スタメンが有力となった北條だ。5回には、オリックスの守護神平野の直球に力負けせず、左前に運んだ。マルチ安打の活躍で、今季の実戦は31打数12安打、打率3割8分7厘のハイアベレージだ。

 先を見据えた打順構成でもあった。この日は1番北條&2番高山の並びをテスト。「どういうのが一番当てはまるか。今から探っていかないといけない。明日は逆にしますよ」。フレッシュな力がチームを勢いづけ、糸井や福留で得点を量産する。そんなイメージが膨らんだ。

 初回の攻撃に終わらず、大山や板山らも続いた。この日の8安打は25歳以下の若虎で記録。指揮官も思わず目尻を下げた。「糸井や孝介がいないメンバーで4点取れたというのは、評価したい。初回からババンといってくれて、語弊はあるが、気持ちよかった」。日本代表が相手ということで複雑な心境はあるが、主軸2人が不在の飛車角落ちの打線で4得点。若手の成長を感じずにはいられない。【田口真一郎】