横綱白鵬が3日目から秋場所を休場した。

 白鵬が休場する“珍事”に驚いたのは、角界だけではない。土俵の外でもドタバタ騒ぎが起こった。来月7日に白鵬が奉納土俵入りを行う予定だった日光東照宮は今年、現在の社殿群が建立されて400周年。史上初めて行われる土俵入りの準備に加え、最悪の場合を考慮して代替案も検討することになった。広報担当者は「まだ何も決まっていませんが、これからバタバタしそうです」と苦笑いした。

 5日目には大手デパート高島屋の「白鵬応援ツアー」が予定されていた。応募した約100人にはちゃんちゃんこ、手形入りサインなど記念品が準備されているが、白鵬との記念撮影やちゃんこパーティーの中止は避けられない。観戦自体は可能だが、主役が不在のため一部返金、キャンセルの場合は全額返金する対応に追われている。

 白鵬にひっきりなしに予定が入る理由は、何よりも「めどが立つ」から。常に優勝候補の筆頭で皆勤を続け人気も高い。それだけに、高島屋の関係者は「まさか白鵬が出ないなんて…」と顔を真っ青にした。だがそれは、白鵬の存在が大きいということ。不運から、大横綱のすごさを思い知らされた。【桑原亮】