3年ぶりに関取に返り咲いた炎鵬(31=伊勢ケ浜)が、十両復帰戦を白星で飾った。栃大海を押し出しで撃破した。23年夏場所で脊髄(せきずい)損傷の大けがを負い、十両から陥落。7場所連続休場を乗り越え、序ノ口から番付を戻した。母の日に、会場へ駆けつけた中村由美子さん(64)らに感謝の白星を届けた。
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母の由美子さんは、地元石川から日帰りで駆けつけた。復帰戦の白星を2階席から見守り「たまたま母の日で、元気な姿を見せてくれて、そこで勝てた。とってもうれしい」と喜んだ。
長い3年だった。「普段は心配することを言わない。病状はネットニュースで知っていた」と明かす。苦しいリハビリを乗り越え、十両に復帰するとすぐに着信があった。観戦中は「かっこいいところを見せようと思って、けがをするなよ」と心配そうに見守った。
息子の偉大さを知った。同級生や、かつての付け人など約80人の応援団が駆けつけた。取組後はファンの大行列ができ、一人一人に丁寧にサインや写真撮影をしていた。「皆さんから声を掛けてもらえる姿を見て幸せ。支えられてここまで来られた」とかみしめた。「本人もよくここまで耐えた。我が子を自慢する親はかっこ悪いと思うけど、本当にすごい子」と手放しで称賛した。【飯岡大暉】

