WBC世界ミドル級4位村田諒太(30=帝拳)が豪快な1回TKO勝ちで世界挑戦に前進した。元WBC米大陸同級王者ジョージ・タドニッパ(37=米国)から初回に左ボディーでダウンを奪うと、再開後に連打を浴びせて一気に試合を決めた。

 会場で観戦した世界5階級王者ドネア(フィリピン)も村田の成長を認めた。試合を見るのは、判定決着となった昨年11月のプロ8戦目以来で「以前よりもリラックスしていて、パンチがパワフルで正確になった。自信に満ちあふれているように見えた」と話した。村田と契約するトップランク社のアラムCEOは「求めていた以上のものを見せてくれた。世界戦は来年になる可能性が高いが、どれだけ成長しているのか分かった」とコメントした。