<プロボクシング:ウエルター級12回戦>◇8日(日本時間9日)◇米ネバダ州ラスベガスMGMグランド・ガーデン

 元6階級制覇王者マニー・パッキャオ(33=フィリピン)と4階級制覇王者ファン・マヌエル・マルケス(39=メキシコ)のノンタイトル・ウエルター級12回戦は、8日(日本時間9日)に米ラスベガスのMGMグランドで行われ、マルケスが6回2分59秒にKO勝ちした。マルケスの勝利は4度目の対戦で初めて。

 試合は、3回にマルケスが右フックでダウンを奪うと、5回にはパッキャオが左ストレートでダウンを奪い返した。6回も、終盤にパッキャオが攻勢に出たところを、ロープ際に詰まったマルケスが、右ストレートを顔面にヒットさせた。パッキャオは顔面からキャンバスに沈み失神。場内は騒然となった。過去3戦は、パッキャオの2勝1分けでいずれも判定決着だった。

 勝ったマルケスは「非常にうれしい。私の方が強いことも、速いことも分かっていた。(KOの場面は)彼がワン・ツーで出てくるのが見えていた。右を振ったら見事に命中しました」と話した。

 一方、パッキャオは「ちょっと自信過剰だったかもしれない。あのパンチは予測できなかった。ちょっと休んで、数カ月後にトレーニングを再開します。第5戦?

 問題ないですよ。勝つこともあれば、負けることもあります」と話していた。