<プロボクシング:WBC世界フライ級王座統一戦12回戦>◇27日◇東京・有明コロシアム

 王者亀田興毅(23=亀田)がプロ23戦目の初黒星で、王座から陥落した。暫定王者ポンサクレック・ウォンジョンカム(32=タイ)との王座統一戦。初回から後手に回って、ポンサクレックの連打に押された。公開された4回までの採点では1人がドロー、2人のジャッジがポンサクレック。5回には右まぶたをバッティングで切りながらも反撃し、8回の採点公開では1-2と盛り返した。しかし、その後は再び攻勢を浴びて、ジャッジ2人は3、4ポイント差、残りは引き分けで、0-2の判定負けを喫した。亀田はリング上で四方に深々と頭を下げると控室へ。その後も無言で会場を後にした。夢の3階級制覇の足掛かりとするはずが、大きなショックとなる1敗となった。