日本相撲協会は23日、東京・両国国技館で評議員会を開き、昨年1月30日に公益財団法人に移行してから初めてとなる14年度の収支決算を承認し、経常収益から経常費用を引いた額は7400万円のマイナスで、2年ぶりに赤字となった。

 数値は移行前の昨年初場所も含めている。昨年は全6場所の大入りが計58日間で、77日間だった97年以来の多さとなり、本場所の入場券売り上げは前年より7億円増加。一方で経費増や引当金の見積もり基準見直しで4億8000万円を繰り入れたため、赤字につながった。東京・両国国技館の土地、建物を含めた協会の正味財産は363億円。