2日連続金星の勢いは、衰えていなかった。西前頭筆頭嘉風(33=尾車)が、大関琴奨菊(31)を破る“銀星”を挙げた。
立ち合いは当たり負けず、ほぼ互角。そこから左を差し、休まず前に出て寄り切った。「相手の形にならないように考えました。相手の形になったら、相撲取れないので」。4日目に大関照ノ富士(23)に敗れたが、すぐに切り替えて3勝目。「良かったですね」と話す表情からは、笑みがこぼれた。
白鵬、鶴竜の2横綱撃破を後押しした「あげ家族」が、この日も会場を訪れた。「嫁さんが昨日『明日、見に行ってほしい?』と言ってくれたけど、(今日になって)『天気悪いから行かない』と言われた。でも娘は『見に行くからね』と言ってくれた。来ると思ってました」。愛する家族に、3度感謝した。
もう1つある。場所前には地元大分で相撲大会を開催し、子供たちと交流した。その様子はこの日のテレビでも流され「投げの打ち合いとか、相撲好きにはたまらない。大相撲とはレベルが違うけど、純粋な気持ちで見てました。力になってます」と話した。平幕が1場所で2横綱1大関に勝利するのは、昨年九州場所の高安以来。33歳のベテランが、秋の土俵で輝いている。

