大相撲の冬巡業に参加している幕内誉富士(30=伊勢ケ浜)が10日、福岡・直方巡業で思わぬ悩みを打ち明けた。右臀部(でんぶ)には痛々しいあざがあり「(3日の)長崎巡業のときにできました。最初の2日間は痛かったんですけど、3日目からは青くなってきた」と話した。

 原因は、朝稽古でも取組でもなく、子どもとの稽古だ。秋巡業の途中からメンバーとして固定され、奇抜で多彩な技を繰り出し“ブレーク”した。長崎巡業では思い切りよく転がった際、俵で強打。その後も出場し続けているが「本業のケガじゃないんで、かっこ悪いですよね」と苦笑した。

 悩みは尽きない。以前は小さい子どもを相手にすることが多く、頭上に乗せて回転する得意技「スーパーシルクド・ソレイユ・ヘリコプター」を披露していた。だが今回は体の大きい中学生らと対峙(たいじ)する機会が急増。大技が影を潜めている。残る巡業地は12、13日の那覇巡業のみ。「最後は出しますよ。ウルトラスーパー・シーサー…」と、新技のお披露目をにおわせていた。