13日目の横綱日馬富士戦で左肩から胸付近を負傷した新横綱稀勢の里(30=田子ノ浦)は、14日目も出場することになった。師匠の田子ノ浦親方(元前頭隆の鶴)が25日午前、大阪市内の宿舎前で報道陣に対応して「今朝、本人といろんな話をしました。本人は出る、出たいと言っている。本人の強い意志がある」と出場することを明かした。

 症状の詳細については「動く。まだ2日間あって相手の力士もいるので」と明かさなかったが「これから先も長いが、今日の様子は、昨日よりまだ少しマシになっている」と話した。

 「今日の相撲を見て、ダメなら(再考するの)だが、大丈夫なら2日間ある。土俵入りももちろん含めて、体は動く」と説明した。テーピングなどで固めて出場するとみられる。

 稀勢の里は初日から12連勝で迎えた13日目の相撲で日馬富士に寄り倒された際に、左肩から胸付近を負傷。左腕を動かせず、土俵に上がれないほどの痛みに襲われた。打ち出し後は三角巾でつって、救急車で大阪市内の病院に搬送されていた。

 現在は12勝1敗で、大関照ノ富士とともに優勝争いのトップに並んでいる。14日目は横綱鶴竜との対戦が組まれている。