今日5日、第7回AKB48選抜総選挙の投票が締め切られる。明日6日の開票イベントは、福岡ヤフオク!ドームで行われる。1位奪回を期すHKT48指原莉乃(22)にとっては、故郷大分の隣県でグループの地元。舞台は整った。

 指原は、今年も先頭に立って総選挙を盛り上げてきた。まずは、前向きな公約として「1位になったら水着でコンサートをする」と宣言した。今月2日のイベント取材では「そのためにおっぱいマッサージをしています」と答えた。すべてはリップサービス。総選挙の成功のために体を張ってきた。意識の高さはいちアイドルの域を越えている。

 立候補当初は「例年と心境は変わらないです」と言った。ただ、女王の座を取り戻したい気持ちは抑えられない。行きたくても握手会に通うことを控え、この日のためにCDを買い、投票してくれる熱いファンたちと「再びのAKB48センターへ」と結束してきた。

 戦前から圧勝が予想された昨年は、強すぎるがゆえに悪役扱いをされた。それでも笑顔を通したが、人知れず傷ついてもいた。「2度と立候補しない」と考えるほどだった。ただ、「私情でAKB48グループを盛り下げられない」と覚悟を決めて手を挙げた。その上で、開票イベントについても触れた。

 「たまたま屋根付きの会場が、ヤフオクドームしか空いてなかっただけなのに、『地元のHKT48が有利』と言われるのは、1年間頑張ってきた後輩たちがかわいそう。私は何を言われてもいいけれど」

 確かに野球、サッカーのようなホームアドバンテージがあるかは不透明で、重圧だけはのしかかる。だが、さまざまな思いを背負った今回は、絶対に負けられない。明日、天命を待つ。【瀬津真也】

 ◆指原莉乃(さしはら・りの)1992年(平4)11月21日、大分県生まれ。07年10月、AKB485期生オーディション合格。12年シングル「それでも好きだよ」でソロデビュー。12年6月にHKT48移籍。13年4月にHKT48劇場支配人に。総選挙は第1回から27→19→9→4→1→2位。血液型O。