8月末のグループ卒業を発表しているSKE48の松井玲奈(23)が、昨年12月に発売したシングルの歌詞を秋元康総合プロデューサー(57)に直談判し、“書き直し”させていたことを告白した。

 松井は19日放送の日本テレビ系「行列のできる法律相談所」にゲスト出演。この日は「私が土下座したい人 SP」と題して放送され、松井は「土下座したい人」として秋元氏の名前を挙げた。

 松井は昨年12月に発売されたSKE48の16thシングル「12月のカンガルー」の歌詞を初めて見た際、「何か違う」と思ったという。そこで秋元氏に書き直しを直談判し、別パターンの歌詞を用意してもらった。しかし、結果的に2つを見比べると、最初の方が良かったことがわかった。その時の大人気ない態度を謝りたいとした。

 「サビのフレーズの『12月のカンガルーって何?』と思った」と当時を振り返る松井。「なんかもっと男女の仲の良さが表れそうなフレーズを秋元さんはもっているのではないか」と感じ、「もう1パターンお願いします」とお願いしたという。

 最初の歌詞と別のパターンを比較し、結局「最初に出してきた方がいい」と思った松井だったが、「秋元さんがそこまで言うなら、こっち(最初)にします」と言ったのだという。そんな松井に共演者であるお笑いタレントの東野幸治(47)からは「何様やねん」とツッコミが入った。

 番組では秋元氏のコメントも紹介。「松井の頑固さは若さゆえ。それはある意味素晴らしい事でもある。何十年もこの世界で働いてきた自分には、最初の歌詞がいい事は分かっていたが、無理やり押し付ける事はしたくなかった。あえて別の歌詞をかいて、松井自身に納得してほしかった」ことから、松井の願いに応じ、別パターンの歌詞を用意したことを説明した。

 秋元氏は以前、ファンからの「松井玲奈さんの凄さって何?」との質問に、「美しい頑固」と返答している。松井が頑固なまでに仕事に対し、ストイックな姿勢であることを理解しているからこそ、異例とも言える“書き直し”に応じたのであろう。

 松井はSKE48の18thシングル「前のめり」(8月12日発売)で初の単独センターを務めることが決まっており、“最初で最後”の単独センターとして、有終の美を飾る。