宝塚歌劇団月組「三国志炎戯 RYOFU」新人公演が30日、兵庫・宝塚大劇場で上演され、入団6年目107期生の美颯(みはや)りひとが初の主演を射止めた。相手役は入団3年目110期生の薫乃咲月(かおるの・さつき)が務めた。

作・演出は栗田優香氏。中国并州(へいしゅう)を治める丁原の娘雪蓮(薫乃)を誘惑し、娘婿として并州の地と兵力を手に入れ、天下取りをもくろむ三国志最強の武将呂布奉先(美颯)と、中国4大美人のひとりである貂蝉(ちょうせん)との因果な愛憎を描く。

美颯は終演後のカーテンコールで「貴重な学びの場をいただきましたこと、心より幸せに思っております。舞台スタッフの皆さま、温かくご指導くださる先生方、いつも私たちを見守り導いてくださる上級生の方々、そして、足をお運びくださいましたお客さま、おひとりおひとりのお力添えのおかげでこの舞台が成り立っていると感謝の気持ちでいっぱいです」とあいさつした。

新人公演で初めて主演を務め、「スポットライトを浴びる瞬間は、すごくお客さまの温かさをすごく感じました」と喜びをかみしめる一方で、「呂布というお役と出会い、己の未熟さを痛感すると共に、自分の中にある弱さと向き合い続けた日々でした」。役を通じて「私も強い心を持って、自分の人生、宝塚の人生を悔いなく歩み抜いていきたいと強く思いました。本日学ばせていただいたことを東京公演に向けて、さらに成長した姿をお見せできますよう精進いたします」と誓った。

「心から尊敬する」という本役の鳳月杏からは、多くのことを学ばせてもらっているとした上で、「自分に負けない。劇場に負けない」というアドバイスが強く印象に残っていた。「その言葉を胸に強い気持ちを持って、舞台に立つことができたんじゃないかと思います」と胸を張った。

一方、薫乃は新人公演初ヒロインに「本当にいろんな方が支えてくださって、今こうしていることができたんだなと感謝の気持ちで心がいっぱい」と感謝。本役の天紫珠李からは「自分の心に嘘をつくことなく、本気で心からお役を生きたらいいよ」との言葉をもらい、ずっと心に留めていたという。「1回本番を終えてすごく感じたこと、学んだことがありましたので、もっと役に向き合って、心から雪蓮の役を生きられるように精進してまいりたい」と東京公演に向け意気込んでいた。

東京宝塚劇場は6月25日に予定されている。