稲垣潤一(62)が女性歌手とのデュエットカバーアルバム「男と女5(仮題)」を来月30日に発表する。シリーズ5作目で初めてAKB48メンバーを起用。AKB48竹内美宥(19)や土屋アンナ(31)らこれまでにない異色の人選で音楽性の幅を広げている。新作に込めた思いを聞いた。

 収録曲は9~10曲の予定だ。デュエット相手は全員初顔合わせで大胆な人選が目を引く。AKB48竹内は所属事務所が同じで面識はあった。「歌がうまく、ピアノも弾く。宅録もする音楽的な人。異色のAKBアーティストなんです」と音楽的才能を評価している。

 竹内と歌うのは国民的大ヒット曲「およげ!たいやきくん」。実は思い出深い曲でもある。楽天ファンらしく、野球に例えて選曲理由を説明した。「72年から約10年間、ハコバンをやっていた時、『お店で歌ってください』と言われて歌っていたんです。今レゲエでやったら面白そうだと。カバーは出尽くしている感が否めなくて、いつも剛速球で勝負してきた投手がカーブを交えたみたいに、今までにない選曲を考えてみました」。

 今後、AKB48の楽曲を選ぶ可能性もあるのだろうか。「次作以降、続けてレコーディングしていく中で、歌う可能性がないわけではないですよね」。

 シリーズ第1作を発表したのは08年。斬新な企画が話題となり、新境地を切り開いた。