AKB48倉持明日香(25)が17日、東京・秋葉原のAKB48劇場で卒業公演を行った。

 約1年半キャプテンを務めたチームBメンバーと最後のステージに立った。ファン有志は、元ロッテ投手の父明氏(63)の現役時代の背番号や、自身の選抜総選挙最高順位の「21」の背番号が付いた特製Tシャツを用意して祝福。開演前の円陣では、チーム全員が涙するほどメンバーからも慕われた倉持は「ファンの方に支えられてこのステージに立つことができた。最後の1秒までみなさんと一緒に思い出を作りたい」と公演に臨んだ。

 公演中、「キスして損しちゃった」のせりふでは、大ファンの元プロレスラー小橋建太氏(48)の名前を叫んだ。この日、第1子誕生を発表した小橋も初めてAKB48劇場に駆けつけており、小橋に向かって「こばしー」「けんたー」と叫んだ。自身の引退試合に倉持が駆けつけた縁もあり、小橋は公演後「お互い第2の青春を頑張りましょう。朝は誕生の発表でハッピー。夜は卒業公演でハッピー、こんな1日はないね」とエールを送った。

 アンコールでは、同期の中田ちさと(24)NMB48藤江れいな(21)大家志津香(23)と「向日葵」と歌うと、SNH48/SKE48宮沢佐江(25)NMB48梅田彩佳(26)小林香菜(24)とかつてのチームメートも駆けつけ、「To be continued.」を歌った。

 かわいがってきた後輩の梅田綾乃(16)から絵本や、花束などが贈られる中、ずっと笑顔だった倉持。それでも最後に、本人にはサプライズでメンバー全員で倉持のソロ曲「いつもそばに」を歌うと、倉持も大粒の涙を流した。

 倉持は「私はAKB48を卒業してスポーツキャスターになりたいのですが、AKB48にいたからこそ見つけられた夢です。AKB48に入っていろいろな感情を8年間で教えてもらって、普通の女の子がすることができなかったことをたくさん経験できました。卒業発表してから、ブログなどでたくさんのコメントもいただいて、すべてが支えになります。その言葉を信じて、頑張っていきます。大器晩成型と言われて育てられてきたのですが、いつか大きな花を咲かせられるようにこれからも頑張っていきます」と決意を語った。

 公演を見守った、元ロッテ投手の父明氏(63)も公演後「感動でした。ここからが本当のスタート。家族も応援していきたい」とねぎらっていた。