SKE48酒井萌衣(19)が16日、名古屋・SKE48劇場で行われた劇場公演でグループ卒業を発表した。公演の最後のあいさつで「私、酒井萌衣は3月末をもってSKE48を卒業させていただきます。1年前から考えていたことで、前向きな卒業として受け止めてもらえたらと思います」と、涙声で明かした。

 今後は「芸能活動を続けていくつもりです」という。「残り短い時間ですけど、最後まで応援をよろしくお願いします」と話すと、ファンから激励の拍手を送られた。同期で同じ年と共通点も多く、デビュー当時から仲良しだった木本花音(19)は、発表を正視できず、客席に背中を向けながら仲間の決断を聞いていた。

 後輩に慕われた酒井らしく、発表後は高寺沙菜(17)福士奈央(17)ら後輩たちが酒井を囲み、一緒に涙を流した。福士は「萌衣さんの卒業は、絶対に後ろ向きなことではないと思う。萌衣さんの姿を目に焼き付けて、いいところを吸収して、いい思い出を作りたい」と、涙をこらえた。

 酒井は10年にお披露目された4期生で、11年にチームEの一員として劇場公演デビュー。昨年の選抜総選挙で63位に入り、自身初のランクインを果たした。