AKB48秋元才加(25)が28日、東京・秋葉原のAKB48劇場で卒業公演を行った。06年の加入からチームK一筋の秋元は、チームカラーの緑色のサイリウムを振る250人のファンに見送られながら、7年半のアイドル人生にピリオドを打った。篠田麻里子(27)板野友美(22)に続いて、今夏の卒業が決まっていたメンバーが全員、グループを巣立った。

 仲間とファンが、何より大好きだった。公演中ずっと明るく振る舞っていた秋元は、自分の卒業ソング「強さと弱さの間で」で、親友の大島優子(24)宮沢佐江(23)と目を合わすと、瞳をみるみる潤ませた。最後のあいさつでファンから「さやかコール」を浴びると再び涙腺を決壊させた。

 その場面以外は「強く・気高く・美しく」のキャッチフレーズにふさわしい立ち居振る舞いを見せた。レギュラーに抜てきされた「笑っていいとも!」で発揮したお笑いトークも存分に披露した。同期2期生の増田有華(22)らOGが駆けつけると、過去のケンカ話の暴露大会。宮沢に「デビュー初日に17歳の才加は、10歳のメンバー2人を怒鳴りつけてモメた」と明かされ、大島に「それが、はっきり物事を言い合うようになれたきっかけだった」と言われた。「私たち変わってないね」。そう言って笑い合った。汗と涙と時々ケンカ…。絆の深い仲間と青春の思い出を振り返った。文字通りの卒業式だった。

 グループ草創期から看板娘の1人だったが、AKBがブレークした11年以降は選抜メンバーに選ばれなくなった。それでも腐ることなく、ソロ活動のチャンスだと発想を変えた。「私のAKBでの役目は、選抜に選ばれず総選挙上位でなくとも、芸能界で活躍できる道はあると、(前田)敦子や(大島)優子とは違う形で後輩のお手本になること」。ドラマや舞台、バラエティー番組とグループきってのマルチな活躍だった。AKB48シングル曲の選抜入りは全32作中14回。記録よりも記憶に残るメンバーになった。

 この日のラストは、秋元康総合プロデューサーが、その歌声にほれ込み作詞したグループ初期の曲「草原の奇跡」で締めた。「幸せ!

 本当に幸せだったぁ!

 明日からも頑張ろう~!!」と涙を拭い、悔いのない笑顔でアイドルの幕を下ろした。【瀬津真也】