6月にAKB48を卒業する大島優子(25)が、宮沢りえ(40)主演の映画「紙の月」(吉田大八監督、来年公開予定)に出演することが23日、分かった。アイドル卒業後、初の映画出演作となる。

 大島が話題映画で女優としての第1歩を踏み出す。「紙の月」は宮沢の7年ぶりの主演映画。原作は、映画化もされた「八日目の蝉」などで知られる作家角田光代氏のベストセラー小説で、「桐島、部活やめるってよ」で注目された吉田監督がメガホンをとる。NHKが1月に原田知世(46)主演で連続ドラマ化して話題となっていた。卒業後の動向が注目される大島にとって、これ以上ない作品への出演となる。

 物語は、既婚の女性銀行員が不倫のために金を使い込み、転落人生を歩む姿を描くサスペンス。大島は、宮沢演じる主人公が契約社員として勤務する銀行の窓口業務の同僚を演じる。原作にはない映画オリジナルの人物で、仕事に無頓着で天真らんまんな性格だが、その存在が主人公の転落を加速させる。映画ならではの展開を支える重要なキャラクターだ。

 撮影は終了したばかり。大島は「これほど繊細な現場は初めて。登場人物の心情が複雑に描かれていく中、歯車の1つとして役をどう演じるか考えることがとても面白かった」という。憧れの宮沢との初共演については「絹のような繊細さと強く美しい輝きを併せ持つすてきな女性。完全に魅了されてしまいました」。

 宮沢は大島について「監督の注文をのみ込んで吸収して表現する瞬発力がある方。とても古風な瞬間とキラキラしている瞬間があってすてき。いろんな顔を持っていて堂々とされているので、若いのに頼もしかった」と絶賛している。吉田監督も「宮沢りえと(共演者の)小林聡美の2人に挟まれて1歩も引かず堂々と演じ切った。だてに日本で一番大きなエネルギーの渦の中心にいる人じゃないなと感じた。今作の切り札、ジョーカーとして期待してください」と話している。

 1人の女優として大きなチャンスをつかんでいる。【瀬津真也】