歌舞伎俳優市川中車(60)、長男の市川團子(22)が共演する「歌舞伎町大歌舞伎 三代猿之助四十八撰の内 獨道中五十三驛」が3日、東京・新宿のシアターミラノ座で初日を迎えた。

東海道中膝栗毛に着想を得た物語で、宙乗りあり、早替わりありの大スペクタクルな演目。猫の怪を演じる中車は「父(二世市川猿翁)ゆかりの演目。あらためて尊敬の念を抱かずにいられない。その意思をしっかり継いでいかなければならないと2人で確認した」。團子も「祖父の大切な演目で、身が引き締まる思い」。3月に大学を卒業したばかり。「歌舞伎専業になったので、時間をしっかり仕事につぎ込んでクオリティーを上げなければ」と話した。

中車は、ミラノ座での宙乗りについて「非常に高いので、無我夢中。自分ではない何かでやっている感覚」と笑顔。歌舞伎座の宙乗りは8・5メートルであるのに対し、ミラノ座は12メートル。「歌舞伎座より高いということですので、安心です」と笑わせた。

13役の早替わりに挑戦する團子は「難しい」と苦笑い。「お役によってはコンマ何秒という世界」とし、「お客さまとの距離が近い劇場なので、近くで見ていただけると役の雰囲気が伝わりやすいと思います」とアピールした。

今回は、人気声優陣が古典歌舞伎を語る「こえかぶ 朗読で楽しむ歌舞伎」とのコラボ。中車は「声優さんによってまったく違うので、日替わりで面白い。本当に豪華ですし、こちらも負けないようにと気が引き締まる」と話していた。