北海道夕張市が財政破たんした影響で昨年中止となったものの、市民主導で復活を果たした「ゆうばり国際ファンタスティック映画祭」の開会式が20日、夕張市の市民会館で行われた。

 名誉大会長を務める藤倉肇市長が「市民の努力と情熱で、映画祭を復活することができた。支援してくださった全国の皆さんに感謝します」と述べ、映画祭が正式に開幕した。

 「僕の彼女はサイボーグ」の主演女優綾瀬はるかは「夕張に来たのは初めて。招待いただき、ありがとうございます」とあいさつ。詰めかけた観客約400人が大きな拍手を送った。

 開会式に先立ち、約200人の映画人を乗せた臨時特別列車が、JR夕張駅に到着。黄色の旗を持った大勢の市民が「お帰りなさい」と、笑顔で温かく出迎え、華やかなムードになった。

 映画祭は23日までの予定で、国内初公開となる招待作品など約60本が、市民会館などで上映される。