日本テレビ系主演ドラマ「アイシテル~海容~」(水曜午後10時)が好評の女優稲森いずみ(37)が、ヒロインを務めた映画「THE

 CODE/暗号」(林海象監督、9日公開)でも新境地を切り開いた。チャイナドレスに身を包み、大人の色気をスクリーンに漂わせている。20代はいわゆるトレンディードラマに立て続けに出演して人気を集めたが、今は客観的に自分を見つめながら1つ1つの作品に向き合っているという。

 稲森の演技や芝居が注目されている。4年ぶりの主演となった連ドラ「アイシテル」では、殺人事件の容疑者となった1人息子と向き合う母親という難役に挑戦。各局の連ドラが回を追うごとに視聴率を下げる中、13・2、13・7、14・2%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)と上昇を続けている。微妙な感情の変化を見事に表現し、その存在感の強さ改めて浮き彫りになっている。そんな中、今度は異色の役柄に挑戦した映画「CODE/暗号」が封切りを迎える。

 映画は上海を舞台に尾上菊之助(31)演じる探偵が暗号解読に奮闘する姿を描くアクションサスペンス。稲森は暗号解読を依頼した謎の美女という設定だ。冒頭から太ももあらわなチャイナドレス姿で登場し、中国語で歌唱する。妖艶(ようえん)さをスクリーン全体に漂わせるが「中国語や歌は初めてのこと。色気を出そうと意識して演技する余裕なんてありませんでした」と振り返る。物語全体のカギを握る重要な役柄で「表情やセリフの間(ま)でつかみどころのない感じは出せたかな」と手応えは強く感じている。

 メガホンをとった林監督とはデビュー映画「キャッツアイ」以来12年ぶりのコンビ。20代の当時は連続ドラマに休みなく出演。「ビーチボーイズ」などヒット作で人気を獲得しドラマ界に欠かせない女優として活躍した。「あのころは、体は動くけど、気持ちがついていかなかった。めまぐるしかったですね」。林監督との再会は「久しぶりでしたからどこかくすぐったい感じがしました」。

 昨年はNHK大河ドラマ「篤姫」の滝山役で強烈な存在感を発揮。女優として一皮むけた印象を与えた。「今は役に対してじっくり向き合える。自分なりに悩みもありますが、めぐり合わせも良くて充実してます」。仕事の充実感が恋愛にも好影響を与えている。「自分を客観的に見ることができるようになりました。引いて自分を見るから、仕事も恋愛も立ち直りも早くなりましたよ」と笑った。