【ロサンゼルス19日(日本時間20日)=千歳香奈子通信員】手塚治虫さんの不朽の名作「鉄腕アトム」を米国でリメークした映画「ATOM」(日本公開中、米タイトル「アストロボーイ」)の米プレミア上映が、ハリウッドのチャイニーズシアターで行われた。日本語吹き替え版でテンマ博士の声を演じた俳優役所広司(53)と手塚さんの長男で総監修の手塚真氏、主題歌を依頼されたが頸椎椎間板(けいついついかんばん)ヘルニアの手術のために辞退をしたというX

 JAPANのリーダーYOSHIKIも、交際がうわさされるモデルで女優のジュリア・ボスを伴い、レッドカーペットに登場。役所らと握手を交わした。

 手塚さんの生誕80周年を記念して製作され、米国では23日から全米で公開される。役所は「愛と正義感と勇気を教わった作品。十分アメリカでも受け入れられると思います。日本の宝物ですから、もっともっと浸透してほしいですね」と胸を張った。真氏は「32年前に初めて父と一緒に『スターウォーズ』を見に来た劇場で、『ATOM』が上映されるなんて感無量です。父も天国で喜んでいると思います」と、喜んだ。

 首のコルセットが痛々しいYOSHIKIは左手にしびれが残る状態だが「今日は気晴らしに来ました」と、日本の英雄の晴れ舞台に駆けつけた。