18日から日本公開される「ドラゴンボールZ 復活の『F』」のワールドプレミアが11日、ハリウッドのグローマンズ・エジプシャン・シアターで行われ、孫悟空らキャラクターにコスプレしたファンら500人以上が集まり、盛大な盛り上がりを見せました。米国内のメディアのみならず、隣国メキシコやアルゼンチンなど中南米、香港などアジア圏からも多数のメディアが集まり、世界での人気の高さを垣間見ることができ、コスプレやドラゴンボールTシャツに身を包んだ熱狂的ファンたちと共に、世界で最初となる上映を楽しみました。孫悟空の声を務める野沢雅子さんと山室直儀監督、アメリカ版の声優を務めたショーン・シュメルらが舞台挨拶に登場すると大きな歓声と共に、「こんにちは」「ありがとう」と日本語の声もあがり、大歓声に包まれました。上映後のファンから質問では、「悟空はなぜここまで愛されるキャラクターになったの?」と問われ、「悟空は皆の友達だからだよ」と野沢さん。人気と知名度の高さが改めて浮き彫りとなり、「最高の作品だった」と上映を観たファンの反応も上々でした。

 ドラゴンボールは日本国内だけでなく、世界中で大流行したことは知られていますが、ここアメリカでは漫画ブームの火付け役となったのはドラゴンボールだと言われています。ビデオとDVDの売り上げはアメリカで発売されたアニメシリーズ歴代トップの人気で、アニメ好きの人から一般までかなり広く浸透しています。孫悟空は単に強いだけでなく、時に巨大な敵の前でなすすべなく倒れてしまったり、かつての敵だったピッコロやベジータとも共に戦い、最後は悟空がとどめをさすという「皆で力を合わせて戦い巨大な敵を倒す」というストーリーが、アメリカ人にはとても斬新だったことがヒットの大きな要因となっていると言われています。1985年から始まったテレビ放送の他、コミックも発売されており、アメリカで2011年に一番売れた日本アニメのDVDは「ドラゴンボールZ」だったとも言われています。また、ゲームソフトも爆発的なヒットとなり、ハリウッドで実写版「DRAGONBALL EVOLUTION」(09年)も公開されました。

 それゆえに、この日のプレミアでも多くのファンがその公開を待ちわびており、早朝から熱狂的ファンらが集まり、お祭りのような雰囲気に。そんなハリウッドのファンたちを前に、「悟空が愛されているのを肌で感じることができて最高です」と野沢さんも興奮気味。上映後は「皆さんに楽しんでいただけてとても良かったです。悟空は皆さんの友達ですから、呼んでいただければ筋斗雲に乗っていつでも参上します」と野沢さんが語ると、会場からは大きな拍手と歓声が起こりました。今夏には吹き替え版が全米公開される予定で、約700スクリーンで公開され大ヒットした前作「神と神」(13年)を上回るヒットに期待がもたれています。

ロサンゼルスプレミアで現地のファンに囲まれる野沢雅子(中央)(撮影・千歳香奈子)
ロサンゼルスプレミアで現地のファンに囲まれる野沢雅子(中央)(撮影・千歳香奈子)