米映画情報サイト「The Playlist」がこのほど、21世紀に入ってから現在までに公開されたアニメ映画のベスト50を発表しました。ディズニーの「アナと雪の女王」など数々の人気作品を抑えて栄えある1位に輝いたのは、アカデミー賞長編アニメ映画賞にも輝いた宮崎駿監督の「千と千尋の神隠し」(01年)でした。また、高畑勲監督の「かぐや姫の物語」(13年)が7位に、宮崎監督の「風立ちぬ」(13年)が10位に選ばれ、日本アニメから3作品がトップ10入りする快挙となりました。
「千と千尋の神隠し」が1位に選ばれた理由を、「最も包括的で美しい映画のイマジネーション。グロテスクで恐ろしく、スリリングで美しい。西洋のアニメーションを見て育った人にとってはとても異質な作品だった」と説明。この作品以外に1位の選択枠はなかったと絶賛しています。宮崎監督作品では、ほかにもアカデミー賞候補になった「風立ちぬ」と36位に「崖の上のポニョ」(08年)が選ばれています。
日本からは2015年のアカデミー賞で長編アニメ映画賞にノミネートされていた「かぐや姫の物語」のほか、今敏監督の「千年女優」(23位)、「パプリカ」(42位)、「東京ゴッドファーザーズ」(47位)の3作品がランクイン。また、細田守監督も「おおかみこどもの雨と雪」(32位)、「時をかける少女」(34位)の2作品が選ばれ、日本アニメの人気と質の高さを証明する結果となっています。
90年代初頭までは子供向けのディズニーの手書きアニメの人気が高かったものの、21世紀に入るとCGアニメが主流となり、ピクサーの時代に突入。それを象徴するように、2位には「Mr.インクレディブル」(04年)、3位には「カールじいさんの空飛ぶ家」(09年)、6位には「インサイド・ヘッド」(15年)のピクサー3作品がトップ10にランクインしています。3Dアニメーションやドリームワークスの躍進など、21世紀を代表する多彩な作品が選ばれた結果は以下の通り。
1位 「千と千尋の神隠し」(01年)
2位 「Mr.インクレディブル」(04年)
3位 「カールじいさんの空飛ぶ家」(09年)
4位 「なんて素敵な日」(12年)
5位 「ベルヴィル・ランデブー」(02年)
6位 「インサイド・ヘッド」(15年)
7位 「かぐや姫の物語」(13年)
8位 「ファンタスティック Mr.Fox」(09年)
9位 「戦場でワルツを」(08年)
10位 「風立ちぬ」(13年)
11位 「ウォーリー」(08年)
12位 「ペルセポリス」(07年)
13位 「チキンラン」(00年)
14位 「レミーのおいしいレストラン」(07年)
15位 「LEGO(R) ムービー」(14年)
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