アニメ映画「ドラゴンボールZ 復活の『F』」(山室直儀監督)の主人公・孫悟空にちなみ、日本記念日協会が5月9日を“悟空の日”と認定・登録したことを受け、同日、東京・新宿バルト9で舞台あいさつが行われた。

 悟空を演じる声優野沢雅子は、サプライズで登場した悟空の着ぐるみから、明日10日の母の日を前に59本のカーネーションをプレゼントされた。「ずるいよ…聞いてない。泣きたくなっちゃうの、我慢してる」と言い、こぼれ落ちそうな涙をこらえた。

 集まったファンの前で、野沢は「ドラゴンボール」全般の裏話を存分に語った。(1)悟空役はオーディションを受けてつかんだが、原作の漫画家鳥山明氏が、声優の名前や所属事務所などを伏せた状態で声を聞き、即決したこと(2)悟空の長男悟飯役は、アフレコ直前に台本を受け取るまで誰が演じるかは発表されていなかったが、鳥山氏たっての希望で野沢に決まっていたこと(3)悟空の次男悟天も、鳥山氏が野沢を希望したこと(4)めいが学校で、野沢が悟空を演じていることをクラスで言っても信じてもらえなかったため、めいのクラスメートに対し、電話口で悟空の声を演じ続けたことなど、貴重なエピソードが次々と飛び出した。

 最後に、7月からフジテレビ系で放送されるテレビアニメ新シリーズ「ドラゴンボール超(スーパー)」については「どういう話になるかは分からない。超面白い、超アクションの作品が出来ると期待しています」と胸を張った。

 「ドラゴンボールZ 復活の『F』」は、4月18日の公開から今月7日までの時点で、興行収入31億3505万3000円、動員238万187人を記録し、13年の前作「-神と神」が記録した興収29億9000万円を超えた。