山田洋次監督(83)の新作映画「母と暮せば」(12月12日公開)のクランクアップ会見が12日、都内で行われた。

 嵐の二宮和也(32)は、撮影現場などで、母親役の吉永小百合(70)から「和也(かずなり)さん」と呼ばれることについて聞かれると、「ドキドキしてしまいます。親にも身内にも、1回も呼ばれたことがなかったので。僕の初めての人となりました」と笑みを浮かべた。

 二宮は「『和也』と書くので、読み方を間違えられることが多く、僕自身、半ば『かずや』でもいいやと、初めての現場であきらめている。そんな僕を、吉永さんは第三者といる時『かずなりさん』と言ってくださる。かずなりさんだと宣伝活動してくださり、かずやでいいや、という自分を殴ってやりたい」と話して笑った。

 吉永は、ほおを赤らめて「私は、どういう風に接して良いか分からなかったけれど『小百合さん』と言ってくださって。とてもうれしかった。グンと距離が縮まった」と、二宮と出会った時の様子を笑顔で振り返った。

 この日は二宮の恋人役を演じた黒木華(25)、黒木が演じる女性の後の恋人を演じた浅野忠信(41)も登壇。高さ70センチ、羽を広げた幅1・2メートルの真っ白な折り鶴に、登壇者がメッセージを書き込んだ。

 山田監督「反核」

 吉永 「核のない世界をいのって」

 二宮 「皆で笑って明日を迎える」

 黒木 「普通に幸せな毎日を。」

 浅野 「よろこびをありがとう」

 また9日に長崎市で行われた平和祈念式典に参加した山田監督と吉永が作った、ランタンも公開された。

 山田監督 「せめてこの国が道理の通る国であってほしい、ぼくたちの国は」

 吉永 「『戦後』がいつまでもいつまでも続いてほしい 核兵器をなくして!」