中村吉右衛門(71)が東京・歌舞伎座「秀山祭九月大歌舞伎」(9月2~26日)の意気込みを語った。「秀山祭」は祖父の初代中村吉右衛門の芸を継承するため始め、今年で10年目。昼の部「競伊勢物語」で紀有常を演じ、おいの市川染五郎、娘婿の尾上菊之助が共演。「すばらしい作品なので汚さぬように演じたい。色気のある2人なので楽しんでもらえるのでは」。夜の部「伽羅先代萩」で坂東玉三郎の政岡に、仁木弾正を演じる。「役者ぶりでみせる難役の1つです」。

 孫の話になると表情も変わる。四女瓔子さんと菊之助の長男和史くん(1)に吉右衛門のかつらをかぶせたところ、ぴったりとはまり、「頭が大きいんです。歌舞伎役者にぴったり」とご満悦。7月に生まれた長女知世ちゃんは手足が長く、「15年後にモデルとなって、パリコレに参加するのに、私たちが付いていくという妄想を抱いてます」。