俳優田口トモロヲ(57)が26日、大阪市のTSUTAYA戎橋で監督映画第3弾「ピース オブ ケイク」(9月5日公開)のトークショーを行った。

 原作はジョージ朝倉の人気漫画。25歳の女性・志乃(多部未華子)が恋人(綾野剛)に寄せる等身大の恋愛感情、日常を描き、20-30代の女性に圧倒的支持を受けた作品だ。「こんばんは、綾野剛です」と3度もしつこくボケながら登壇した田口だが「一番のハードルは、50を過ぎたオッサンが25歳の女の子の恋愛を撮る権利があるのか、という点でした」と、苦笑いでオファーを受けた際の気持ちを振り返った。

 今作では清純派イメージの強い多部が、綾野と大胆なラブシーンに挑戦したことが話題を呼んでいる。

 「R指定にはしないことが前提だったけど、キスして倒れ込んで、次のシーンが朝…なんてことにはしたくなかった」。そこで“ぬれ場”をアクションシーンととらえ、男性スタッフ4人で絡み合う姿をビデオに撮り、実際のイメージを作った。それを映倫にチェックしてもらった。「出来上がった映像はオッサン4人が考えるより、実際の年代のリアリティーが出て『ああ、若い人はこうするのか』と感じるほどの出来でした。刺激的、官能的、芸術的でいて、しっかり感情が入っている。しっかり攻めたものが撮れたと思う」。

 また“絡み”では、多部&綾野以外でも、綾野と元彼女役・光宗薫のシーンがお薦めのようだ。「回想シーンなんですが、これは“ヌキどころ”ですよ。女性的に言うなら“ぬれどころ”。かなりエロチックなものになった。見てほしいポイントですね」。場内の女性ファンをどん引きさせながら、熱弁を振るった。