武田梨奈(24)が5日、東京・角川シネマ新宿で行われた、短編6作品によるオムニバス映画「TOKYO CITY GIRL」初日舞台あいさつに参加した。

 東京に生きる6人の少女たちを描いた物語で、武田はエピソード6「KOENJI 夢の寿命」(山田能龍監督)に主演した。

 武田は、主演映画「かぐらめ」(奥秋泰男監督、今秋公開)がファーストフィルム・ワールドコンペティション部門に出品された、カナダ・モントリオール世界映画祭に参加し、8月29日に帰国。そして同31日には撮影のため、韓国に飛び、その後、ミャンマーでも撮影の予定だったが、その撮影がなくなったために帰国し、「TOKYO CITY GIRL」初日舞台あいさつに急きょ、参加した。

 武田は「実は出演した『KOENJI 夢の寿命』以外の作品のオーディションに落ちてしまい…山田監督が呼んでくださらなかったら関われなかった」と裏話を吐露。満員の客席を驚かせた。

 そしてキャストを代表しての最後のあいさつで、作品への思いを熱く語った。

 「私たち女子6人の女性を描いた映画ではあるんですけれども、実はふたを開けると、私たちが関わっている彼氏だったり家族だったり、いろいろな人の目線でも見られる作品。ここにいる皆さん、必ず1つは共感できる部分があると思います。何か1つ、背中を押せたらうれしいです。あと…宣伝費が、あまりないので、皆さんの力がすごく必要で…本当に何でも、ひと言でもいいので『TOKYO CITY GIRL』何とか…と(ツイッターなどで)つぶやいてくれたら、うれしいなと思う。私の悪口とかでも全然いい。賛否両論あって、映画ですよね。いいこと悪い含め、私は全部見たい。いっぱい書いてください」

 映画愛にあふれ、また自己犠牲をいとわない武田の締めのあいさつに、場内全体が拍手につつまれた。

 この日は、エピソード1「なんの意味もない」の原広利監督、エピソード2「キッスで殺して」主演の遠谷比芽子(24)と山口健人監督、エピソード3「HOPE」主演の比嘉梨乃(23)と山田智和監督、エピソード4「17歳、夏」主演の田中美晴(22)と、今回のプロジェクトのプロデューサーも務めた藤井道人監督、エピソード5「EAST END」主演の三浦萌(22)と志真健太郎監督も登壇した。