デビュー30周年のTUBEが23日、最後と位置づけた甲子園球場公演を行った。91年から毎年同所公演を開催。連続25回目を迎えた今年、いったんラストにすると決断した。オープニングでボーカル前田亘輝(50)が「泣いても笑っても最後の甲子園。いきますよー」と叫ぶと、3万人から大歓声が上がった。
ラストの決断は趣旨と合わなくなったことが大きい。夏男らしく「TUBEの大みそか」と位置づけていたが、プロ野球の試合日程優先で、公演が当初の8月末から9月後半にずれ込むようになった。前日は初めて全員で甲子園外周を歩いたという。ギター春畑道哉(48)は「今回は特別」。ドラム松本玲二(49)は「高校野球が見られなくなる」と寂しさをにじませた。
ヒット曲「あー夏休み」から新曲「TONIGHT」まで幅広く披露。人気子役、鈴木福が前田とデュエット。1年限定応援団長の片岡愛之助も登場するなど豪華ゲストも盛り上げた。
特別企画も用意した。本編とアンコールの間にウエーブ継続時間のギネス世界記録に挑戦した。1カ所で1000人以上の集団で挑戦するもので、4月にポーランドで樹立された15分3秒を上回るのが条件。前田は「世界にこんなことをやっていたバンドやファンがいたんだと残せれば」。と思いを明かした。
ウエーブ時間は17分14秒。アンコール5曲を歌唱後、ギネス公式認定員から記録達成を告げられると、前田はガッツポーズした。「まさかみんなで取っちゃうなんてすごい。甲子園の音楽の神様がいるんだなと思います」。ラストソングは「夏よありがとう」。思い出と感謝を胸に、夏男が夏の風物詩にピリオドを打った。【近藤由美子】




