藤原竜也(33)主演映画「探検隊の栄光」(10月16日公開、山本透監督)の完成披露舞台あいさつが24日、東京・TOHOシネマズ六本木ヒルズで行われ、藤原や小沢征悦(41)佐野ひなこ(20)らが出席した。

 70~80年代に人気を博したテレビ朝日系「水曜スペシャル 川口浩探検隊」シリーズを思わせる探検エンターテインメント。藤原演じる隊長率いる探検隊のテレビクルーが、架空の国家ベラン共和国の巨大生物を探すていで、映像を都合のいいように編集して番組を作り上げる。

 藤原は「ベラン共和国で撮ると聞いていたのに、その2カ月後には(ロケ地が)八丈島になった。そうしたら、クランクインの2日前には千葉近郊に…」と、ロケ地がコロコロ変わった裏話を披露。すると、ななめ45°の岡安章介(36)が「(映画の舞台の)ベラン共和国ですよ!」と慌てて訂正した。司会者から「パンフレットには(ロケ班が)新宿集合と書いてありましたが」と突っ込まれても、岡安は「新宿から直航便が出てるんです」と主張。劇中の世界観を守ろうと必死な立ち回りで、観客を笑わせた。

 最後には体長約2メートルのツチノコのぬいぐるみまで登場した。岡安が「六本木の交差点にたくさんいたよ」と興奮気味に話すと、出演者たちはツチノコが暴れているかのように動かして「演出」に協力。コミカルなやりとりに、場内は爆笑に包まれていた。

 劇中でもばかばかしいやりとりが続くが、藤原は「監督からは『壮大なコント映画を撮りたいから、協力して下さい』と言われた。3週間から1カ月かけて、いい意味でくっだらない映画を作った。少しでも応援してくれたら」と呼び掛けた。

 ほか田中要次(52)川村陽介(32)山本監督が登壇した。