乳がんを患い右乳房全摘出手術を受けていたことを明らかにした、元おニャン子クラブのメンバーで、タレントの生稲晃子(47)が、乳がん発覚から現在までを振り返り、心境を明かした。

 11日放送のフジテレビ系「ノンストップ!」の取材を受けた生稲。最初に乳がんとの診断を受けたのは2011年、自身の43歳の誕生日だったという。医師の言葉を受けて「怖くて触ることができなかった。しこりが分かるのが怖くて」と当時の心境を語った。

 早期の発見だったため腫瘍だけを切除して乳房は残すことを選択。術後は放射線治療とホルモン治療を続けたが、翌12年9月に1度目の再発、そして13年11月に2度目の再発がわかった際に、「生きるということを真剣に考え始めた」という。

 生きるために右乳房を全摘出することを選んだ生稲は、摘出手術の数日前に愛娘と銭湯に行ったという。「これがこの子と行く最後の銭湯かな」との思いとともに、自身の乳房との別れを惜しんだ。「(乳房との別れは)これほど辛いことはありませんでした。ずっと胸に謝っていました。(手術の)直前までずっと右胸を触ってました」という。しかし、「自分の体を生かすために、去ってくれるんだ」と前向きに考え、自身の乳房に「ありがとう、さよなら」と感謝したことを明かした。

 右乳房を失ってから、着ていた衣装が少しずつ片側にズレてくる度に、「あ、私には胸が無いんだ」と実感したという。しかし先月27日に再建手術を受け、現在はほぼ元通りに。「すごく自然です、この目で見ても。柔らかいし、温かい」と生稲。インタビュアーから、「また銭湯に行けますね」との問い掛けには、「そうですね。そうしたら皆さんに(再建した乳房を)見せてあげます」と笑顔で語った。