日本音楽著作権協会(JASRAC)は18日、東京・渋谷のけやきホールで、「第2回JASRAC音楽文化賞」の贈呈式と、「こころ音(ね)基金」の寄付先発表を行った。

 「音楽文化賞」は売り上げなどの数字には表れない地道な音楽活動をたたえて顕彰するもの。

 個人で選ばれたのは、音楽文化研究家の長田暁二氏(85)。キングレコードのディレクターとして約30年にわたって活躍しただけでなく、200冊を超える文筆活動に取り組んできた。

 ほかには、40年以上にもわたってボランティアで音楽祭を支えてきた「木曽音楽祭実行委員会」と、今年7月に新国立劇場で創作オペラ「いのち」を上演した、「長崎県オペラ協会」「OMURA室内合奏団」が選ばれた。

 また、東日本大震災復興支援を目的とする「こころ音基金」から、岩手県釜石市に1000万円が寄付された。同市では17年10月の完成を目指して音楽ホールなどを建設。その建築費用の一部になる。