タレント石倉三郎(68)が22日、都内で、介護をテーマにした初主演映画「つむぐもの」(犬童一利監督、来春公開)の舞台あいさつを行った。

 介護をされる役を演じた石倉は「明日はわが身。役でやっているのか、本当になったのか分からないくらい熱中して演じた。撮影を終えて宿に戻った時、考えさせられた。これから嫁と2人でどうやってやっていこうかと」と語った。

 介護施設のスタッフを演じた共演の吉岡里帆も出席。吉岡は「介護される人もつらいけど、介護する側もうまくいかずにやきもきした気持ちで悩む人はいると思う」と語った。

 作品は頑固で偏屈な越前和紙の職人が、脳梗塞で介護が必要となり、徐々に周囲と心を通わせていく姿を描く。