小栗旬(32)が、映画「るろうに剣心」シリーズを大ヒットさせた大友啓史監督(49)の新作映画「ミュージアム」に主演することが24日、分かった。漫画家巴亮介氏が一昨年から週刊コミック誌「ヤングマガジン」で連載したサスペンスホラーの映画化。小栗はカエルのマスクをかぶる猟奇殺人犯と対決する刑事を演じる。

 小栗が、人気コミックの実写化にまた挑む。これまで、ドラマでは、「花より男子」シリーズに出演し、映画では、「クローズZERO」シリーズや、「ルパン三世」などに主演してきた。来年も、人気コミックの映画化「信長協奏曲」(1月23日公開)が控えている。過去の作品は、いずれもヒットを記録しており、小栗の存在感と演技力がいかんなく発揮されている。

 「ミュージアム」も、過激な描写と謎の多いストーリー展開で人気のサイコスリラー漫画の実写化。自分をアーティストと呼び、カエル男のマスクをかぶり、雨の日に殺人を行う冷酷な連続殺人鬼と、事件を追う警視庁刑事の対決を描く。多くの読者から「衝撃的な作品」などの反響が寄せられている。小栗は原作について、「読みきった時、本当に嫌な気持ちになりました。ただ昨今、このような理解し難い事件が起こっており、遠い現実ではない気がします」と話す。さらに「なぜこれを今、突きつけるのか。どのように届けるべきなのか。初めて参加させてもらう大友監督のもと、共に探せたらと思っています」と意気込んでいる。

 大友監督もコミックの実写映画化「るろうに剣心」シリーズを、2作合わせて興収125億円を超えるなど、大ヒットさせた実績を持つ。今回は「こんなにえたいの知れない怖さを感じる漫画は初めて。最も仕事をしてみたかった俳優の1人、小栗旬君と、大きく深く呼吸をしながら取り組みたいと思います」と話している。

 撮影は今月8日からクランクインしており、来年公開の予定。