演歌歌手山内恵介(32)が8日、都内で、所属レコード会社「ビクターエンタテインメント」のロゴマークなどで親しまれている犬マーク「ニッパー」を世に広める「ニッパー大使」に就任した。

 ニッパーは19世紀末の英国に生まれた実在犬で、亡くなった主人の声が蓄音機から流れてくるのを不思議そうに見ている姿がマークになった。

 山内も福岡県の実家で犬を飼っていた大の愛犬家。学生時代は「両親が共働きだった寂しさを犬がいやしてくれた」と懐かしそうに振り返った。散歩に連れて行った際は「自分が大声で歌う美空ひばりさんの曲を聞かせていた」という。「だから、ニッパー大使に任命されてすごく光栄。1年間の任期中、歌はもちろん、大使としても頑張っていく」と誓った。

 昨年、念願だったNHK紅白歌合戦に初出場を果たし、今年も連続出場を狙っている。その勝負曲が3月23日発売の「流転の波止場」だ。この日、取材陣に初披露をして、「この曲を大ヒットさせて国民的な歌にしたい。ファンの皆さんに恩返しをしたいです」と不退転の決意を語った。

 ニッパーの置物をファンの自宅に届けるアイデアも披露。「お世話になってばかりなのでファン孝行をしたいです。番犬として一家に1台お届けしたい」と話した。