演歌歌手村木弾(36)が12日、東京・千代田区の日枝神社で、デビュー曲「ござる」のヒット祈願を行った。

 プロデュースと作詞を手がけた歌手舟木一夫(71)が激励に駆けつけた。舟木は「ビジュアルで勝負をするんじゃないっていうところが魅力。今は演歌も『イケメン男子』と言われていますけれど、その対極でいったらいい。そう、『ゴリラ系男子』だ」と冗談を交ええエールを送った。

 村木は秋田県出身。とび職など経験し、作曲家船村徹氏(83)の内弟子として、12年半修業を積んだ苦労人だ。デビュー曲は、船村氏が舟木にプロデュースを依頼。船木が作詞し、船村氏が作曲をして出来上がった。芸名の「村木」は2人から1文字ずつ取った。遅咲きの新人にかける期待の大きさがうかがえる。

 村木は「すばらしいレールを敷いていただいたので、あと走っていくのは自分」と決意を新たにし、「良い歌を長く歌っていきたい」と誓った。