デビュー30周年の演歌歌手中村美律子(65)が25日、東京・銀座の高知郷土料理店「おきゃく」で、新曲「土佐女房」の発売記念イベントを行った。

 カツオの一本釣りで有名な土佐漁師の妻が、漁から帰る夫を待ちわびる心情を歌った曲。この日は、新曲披露をしながら調理場に立ち、土佐料理「カツオのわら焼き」に挑戦した。

 「土佐女房」は、中村の代名詞的ともいえるヒット曲「河内おとこ節」を作詞した故石本美由起さんが手がけた。92年、初めてNHK紅白歌合戦で歌唱した思い出の曲だ。

 今回の新曲の縁で、高知県の観光特使にも任命された。この日は「しっかりと高知をPRしたい」と話した。

 86年に36歳でデビューした遅咲きだが、30年は通過点という。水泳、ダンス、卓球などの運動を欠かさず、健康にも自信がある。「120歳の現役歌手として、ギネス認定されるまでは頑張ります。まだまだこれからですよ」。

 新曲に登場する女性は、夫の無事な帰りを3カ月も待つ「耐える女性」だ。「私はそこまで辛抱できませんね。夫が戻ってきたら表札が変わっています」と笑わせた。