深田晃司監督(36)の新作で浅野忠信(42)主演の映画「淵に立つ」(今年秋公開)が、第69回カンヌ映画祭の「ある視点」部門に出品されることが14日、決まった。浅野は、昨年も主演映画「岸辺の旅」(黒沢清監督)が同映画祭「ある視点」部門に出品されており、2年連続の選出となった。

 作品は、下町で金属加工業を営む夫婦のもとに突然1人の男が現れ、奇妙な共同生活が始まり、一見平和だった家族に“異物”が混入することで、夫婦それぞれが抱える秘密があぶり出されていく人間ドラマ。

 深田監督は「選出の知らせに驚いています。10年近く温めていた企画で、それが無事完成しただけでも幸運なのに、こうして最高の形で世界に届けられることをうれしく思います。すばらしいキャストとスタッフの総力に押し上げられた結果です。感謝しかありません」とコメントしている。