ビートたけし(69)が熊本地震の被災地で発生している空き巣を「射殺しろ」と過激な表現で批判した発言が物議をかもしている。

 24日放送のテレビ朝日系「ビートたけしのTVタックル」では、熊本地震の被害について取り上げた。たけしは被災地の混乱に乗じた空き巣被害が増えていることに言及し、「あいつら射殺しろよ」と怒りをあらわに。「こういうときにそういう犯罪すんのは特別に罰しなきゃおかしいだろ」と自身の考えを示した。

 空き巣が許されない犯罪行為であるのは当然ながら、さらに被災地のごたごたにつけ込む“火事場泥棒”に対する世間の怒りの声は大きい。熊本県出身のタレント、コロッケは故郷で起きている空き巣被害にブログで「絶対許せない!!」と怒りをあらわにするとともに、火事場泥棒を「人間じゃない悪魔」と表現した。また、タレントとしても活動する茨城ゴールデンゴールズの選手兼監督で熊本出身の片岡安祐美(29)も同じく「最低だよ。どんな理由でも、それは絶対におかしい」と憤慨した。

 今回のたけしの発言にも、ネット上では「ホントにその通り」「たけしさんが怒ってくれたお陰で、怒りが少し収まった」「たけしに一票」と賛同する声は少なくない。

 しかし一方で、「射殺しろ」という過激すぎる表現に「射殺は言い過ぎかと思いますが厳罰化が必要」「言い方の問題だけど、今の日本人、『たけしがそう言ったから射殺』と言いながらホントに射殺しそうだよなぁ。怖いわ」「悪質なのは分かるがそれでも窃盗の刑罰の範疇で裁かれるべきなんだよ」と慎重な声もある。

 ホリエモンこと実業家の堀江貴文氏(43)も24日にツイッターで、「被災地での空き巣は人間として最低の行為であるのは完全に同意する」と前置きした上で、「『射殺しろ』と社会的影響力がある人がいうのは問題がある」と指摘。「窃盗罪の処罰の最大限を適用しろって言うのは良いけどね。こういう感情論が厳罰化を推進し行き詰まる社会を作っていく。。」と持論を展開した。また「こんなこと公に言う人あんまりいないと思うけど言わざるを得ない。恐らくまたテレビとかで叩かれると思うけどさ。。言っていいこととダメなことはあるよ。今のたけしさんがいうとシャレでは済まないと思う」と発言内容を批判した。