歌舞伎俳優市川右近(52)の長男武田タケル(6)が東京・歌舞伎座「六月大歌舞伎」で初お目見えする。このほど宣伝用の紋付き写真の撮影を行い、歌舞伎俳優としての「初仕事」を行った。現在、幼稚園の年長組。撮影日に下の乳歯が抜けるハプニングもあったが、見えをきったり、せりふを言うなど余裕を見せた。大きくなったら何になるか聞かれ「歌舞伎俳優」ときっぱり。右近も「明るい性格なので、華のある役者になってほしい」。

 通し上演する「義経千本桜」のうち、タケルは第1部「碇(いかり)知盛 渡海屋・大物浦」で安徳帝を演じる。化粧をして、せりふもある重要な役。右近の師匠でタケルの名付け親でもある市川猿翁(76)から「無心にやりなさい」とアドバイスをもらった。25日間を終えたら、ごほうびに「動物戦隊ジュウオウジャー」のグッズを買ってもらうのを楽しみにしている。