満島ひかり(30)が、黒柳徹子(82)を演じるNHK「土曜ドラマ トットてれび」(土曜午後8時15分)の第2回(7日放送)の平均視聴率が、11・2%(関東地区、ビデオリサーチ調べ)と上昇したことが9日わかった。

 春のドラマの本命と言われるが、初回が10・1%で、順調に上向きに転じた。

 第2話は、NHKの売れっ子になった黒柳徹子(満島ひかり)は週7日の働きづめで過労で倒れる。病院で見たテレビの世界の中で、自分の立場を「使い捨て」と考えたりする。「テレビジョン」を最初に教えてくれた幼なじみのことを思い出して話は進む。過酷な現場とともに、テレビジョン草創期の躍動感も伝わってくる。

 制作統括が加賀田透氏で脚本が中園ミホという「花子とアン」のコンビで、登場人物が生き生きとしている。

 「今度1回どう?」と誘う森繁久弥(吉田鋼太郎)や、最初は最悪の印象だったという渥美清(中村獅童)、中華料理店で原稿を書く向田邦子(ミムラ)や、坂本九(錦戸亮)の「上を向いて歩こう」がいい。今後も期待できる。