水谷豊(63)主演のテレビ朝日系人気ドラマシリーズ「相棒」の「season15」が10月から放送されることが決まり、相棒役として反町隆史(42)が続投することが18日、分かった。合わせて映画化第6弾「相棒-劇場版IV-」が製作されることも明らかになった。

 反町演じる法務省キャリア官僚、冠城亘が「同居人」から「相棒」となって帰ってくる。水谷演じる警視庁特命係の刑事・杉下右京の相棒は、初代・寺脇康文、2代目・及川光博、3代目・成宮寛貴はいずれも警察官役だった。だが、昨年10月から2クール放送された「season14」から登場した、4代目の冠城は法務省キャリア官僚から警視庁への出向組。お客さま扱いで、特命係で暇をつぶしていたことから右京と事件を解決。そのまま同係で事件捜査を行うようになったが、右京は「相棒」ではなく「同居人」と説明していた。3月16日放送の「14」最終回で、法務省を事実上クビになり、警察学校に研修に出されたことから去就が注目されていた。

 「15」では、研修を終えた冠城が警視庁に配属され、右京の本格的な「相棒」として事件解決に挑む。反町続投と合わせ、3年ぶりとなるシリーズ第6弾の映画製作も決定。今月15日に撮影が開始された。劇場版でもコンビを組む水谷と反町は17日にそろってクランクインした。

 水谷は「歴代の相棒とは劇場版に挑戦してきたので、冠城亘になって映画ができなかったらソリ(反町)になんて言われるかと心配していたので、本当にうれしいです(笑い)。長年、常に『これ以上のものはないだろう』という気持ちでやってきたけど、今回の『劇場版4』では、これまで以上のものが、お見せできます」。反町も「劇場版ならではの、ドラマとは違ったスケール感の大きさを感じる。スタッフは『相棒』を知り尽くしているので、劇場版も良いものを作っていけると実感しています」と話している。

 映画の撮影期間は来月下旬まで。その後すぐ「15」の収録に入る。水谷は「シリーズを15作も続けられるとは夢にも思っていなかった。『15』という数字を見ると不思議な気持ちです」。反町は「歴史を感じますね。前シリーズの最終回を経て、自分がどういった形で登場するのかにも興味があります。前回より、役としては右京さんと、個人的には水谷さんと、今まで以上の相棒になれるよう頑張ります」と話している。