米俳優ジョニー・デップ(52)との離婚を申請した女優アンバー・ハード(30)が、かつて交際していた元恋人の女性タスヤ・ヴァン・リー(40)と極秘結婚していたと報じられた。

 英ミラー紙によると、バイセクシャルを公言しているハードは、2008年にカリフォルニア州で同性間の婚姻関係を事実上認めるドメスティック・パートナー関係を結び、名前をアンバー・ヴァン・リーに改名していたと報じた。

 英デイリー・メール紙も、ハードは公的書類にもその名を使用しており、デップにプロポーズされた3カ月後まで、関係の正式な解消や姓の変更を行っていなかったという。2人はデップと知り合う前に破局したと言われていたが、交際時期が重なっていた可能性もある。ハードはデップと交際を始めた後もヴァン・リーと仲直りしたいと思い、名前を変えなかったと関係者は語っている。そのことが原因で、結婚後も2人の関係が続いていることを疑ったデップとの間で度々けんかになることがあり、過去にも何度か暴力を振るわれたことがあると伝えている。

 ハードはデップに携帯電話を投げつけられ、「身の危険を感じている」と主張し、ロサンゼルスの裁判所は27日にデップに対してハードへの接近を禁止する命令を下した。顔にあざを作った写真を証拠として提出しているが、通報を受けて現場に駆け付けた警察官は家庭内暴力を裏付ける証拠はなかったとコメントしており、今後もデップへの事情聴取の予定はないとしている。また、デップの元パートナーの仏女優で歌手のヴァネッサ・パラディと17歳の娘リリー・ローズは、「暴力を振るような人物ではない」とデップを擁護。デップの弁護士も裁判を有利にするための虚偽だと主張している。(ロサンゼルス=千歳香奈子)