宝塚歌劇団の星組次期トップに、同組2番手スターの紅(くれない)ゆずるが就任することになり、20日、同劇団から発表された。紅は11月21日付でトップに就き、相手娘役には、同じく星組7年目の綺咲愛里(きさき・あいり)を迎える。

 紅は02年入団の88期生。173センチのスラリとした長身、華やかな立ち姿で注目され、08年「スカーレット・ピンパーネル」で新人公演初主演。11年「メイちゃんの執事」では、宝塚バウホール・日本青年会館でも、主演舞台を務めた。

 スリムな体にクールな目元の“ハンサム路線”のルックスとは裏腹に、大阪出身らしいアドリブを入れ込んだトークも達者。スーツ物から悪役、コメディーもこなし、卓越した芝居心、華麗なダンスでも、ファンを魅了してきた。

 入団以来、星組一筋で、13年には当時星組トップの柚希礼音(ゆずき・れおん)らととともに台湾公演へ参加。14年には、宝塚を代表する名作のひとつ「風と共に去りぬ」で、全国ツアー初主演も経験した。

 新トップコンビのお披露目は、来年1月6日に東京国際フォーラムで開幕する「オーム・シャンティ・オーム -恋する輪廻-」で、インドの同名傑作映画を舞台化したミュージカル。

 星組は11月20日付で、現トップコンビの北翔海莉(ほくしょう・かいり)、妃海風(ひなみ・ふう)の退団が決まっている。