NHK連続テレビ小説「とと姉ちゃん」(NHK総合午前8時)の22日の平均視聴率が23・3%(関東地区)だったことが23日、ビデオリサーチの調べで分かった。

 これまでの最高は、4月27日と、6月8日の常子(高畑充希)が帝大生の星野武蔵(坂口健太郎)にプロポーズされた回の24・6%。4月6日と同26日が20・7%と自己最低タイだった。平均視聴率は、初回からすべて20%を超えている。

 22日の回は、内務省にいた花山伊佐次(唐沢寿明)に挿絵を描いてもらおうとして「じゃまだ、帰れ」と怒鳴られた常子だが、帰ろうとすると「編集者はどんな手を使ってでも原稿をもらうものだ」と挑発される。そこで賭けをして勝ったら挿絵を描いてもらう約束をする。常子の提案した賭けは「花山さんが1時間以内に挿絵を描くかどうか。私は描かないに賭ける」というものだった。花山が描けば挿絵が手に入る。描かなければ常子が賭けに勝つので、結局挿絵を描く、というどっちにしろ常子にとって挿絵が手に入る、という機転に、花山は感心しつつ絵を描いた。

 それは「読者に笑ってもらう」という常子の初めての企画が通っての小説のために描いてくれた絵。小さな幸せそうな家の絵だった。

 だが、「読者に笑ってもらおう」という企画は戦時下で問題になり、編集長(山口智充)が逮捕されてしまう、という回だった。