女優吉高由里子(28)が、14年に放送され高視聴率を記録したNHK連続テレビ小説「花子とアン」以来、2年3カ月ぶりに連続ドラマに主演することが7日、分かった。来年1月期の日本テレビ系「東京タラレバ娘」(水曜午後10時)で、恋に仕事に悪戦苦闘するアラサー女性を演じる。

 ドラマは30代女性が赤裸々に本音を吐きながら幸せを求めて、恋に仕事に右往左往するラブコメディー。吉高は独身で恋人なし、仕事もイマイチで、親友と居酒屋で女子会を繰り返す日々を送る、大人になりきれないまま30代に突入したヒロインを演じる。

 原作は東村アキコ氏が手掛けた同名コミック。「いくつになっても自分が主役だと思ってた。本気出したら、恋も仕事も手に入れられると」といったセリフの数々が、女性読者の「分かる」という共感と「痛い」という悲鳴を呼んだ話題作。すでに累計180万部以上を売り上げている。

 加藤正俊プロデューサーは吉高の起用理由を「男の僕でも心揺さぶられるほどの原作の圧倒的なパワーに負けない女優はこの人しかいないと、吉高さんにオファーをしました」とした。

 14年3~9月に放送された「花子とアン」は平均22・6%(関東地区、ビデオリサーチ調べ)の高視聴率を記録した。当時、過去10年間で最高を記録し、吉高は国民的な人気を獲得。同年大みそかのNHK紅白歌合戦の紅組司会に抜てきされた。半年間ヒロインを演じきった後、女優活動は昨年の舞台「大逆走」と今年7月の舞台「レディエント・バーミン」だけ。CM撮影などは行ったが、充電に費やす時間が多かった。これまでまとまった休みが取れなかった分、何度か海外旅行に出掛けるなど、充実した時間を過ごしたようだ。

 原作を読んだ吉高は「思わずケラケラ笑っちゃいました。リアルで心にグサッと来る痛い部分もたくさんあって、本当に共感できるすてきな作品です」。主人公・倫子については「『タラレバ言いながら、女子会ばかりやってたらこんな年になってしまった』という倫子と似ている部分もあるのかも、と思います」と正直な感想も明かした。

 また、久々の連ドラに「幸せ求めてもがく倫子と一緒に、私も泣いたり笑ったりジタバタしながら、楽しんで演じられたら。来年1月まで楽しみに待っていてください!」と張り切っている。