フジテレビ亀山千広社長が30日、定例会見を行い、SMAPの年末解散にともない終了する冠番組「SMAP×SMAP」について「20年間、フジテレビのタイムテーブルを支えてくださった。メンバーの皆さんにこの場を借りて感謝申し上げたい。感謝以外の何物でもない」と話した。ファイナルの放送日や、内容については「現場がメンバーと話している最中」という。

 自身もドラマプロデューサーとしてメンバーたちと多く関わってきた経緯があり、どんなファイナルを希望するかとの質問に「難しいですね。個人的にはまともに見れるのか、いろんな思いが込み上げてくる。見終わった後、こっちがありがとうと言える番組が見たいです」。また「来年1月のタイムテーブルからスマスマの文字がなくなった時に、個人的にいろんな思いが出てくると思う」と話した。

 今年1月の番組内でメンバーが騒動について生謝罪した件を振り返り「あの時点では、前に進んでくれる、スマスマを存続してくれると理解した。個性の違いが融合したグループで、解散はないものと思っていた」。後番組については「関西テレビさんと相談しなければならないが、個人的には今はまだ後番組のことは聞きたくない」と語った。

 スマスマがテレビ界に与えた影響について「アイドルグループがコールデンで初めて冠番組を持った番組だと思う。5人の才能の集団が、コントあり、歌あり、寸劇あり、体を張ったお笑いありの番組で、バラエティー界に与えた影響は大きい」と評価した。

 スマスマ第1回放送は、自身がプロデュースした木村拓哉主演ドラマ「ロングバケーション」の第1話と同じ日だったという。「ドラマで違う人格を背負った後に、SMAPの木村拓哉としてバラエティーのスマスマが重なることに苦しんでいた。アイドルグループが冠番組を持つことが初めてで、相当なプレッシャーがあった中でのスタートだった」と語った。