2001年にベストセラー小説が映画化され、世界中の女性たちの共感を呼んで大ヒットとなった「ブリジット・ジョーンズの日記」(01年)。2005年の続編から11年、43歳になったブリジット(レネー・ゼルウィガー)が戻ってきた。

 アラフォーになったブリジットは、なぜかいまだ独身。彼女が愛した男はといえば、ダニエルは事故で亡くなり、マークは別の女性と結婚してしまっていた。しかしキャリアが順調なブリジットに、ハンサムでリッチ、性格もナイスなIT企業の社長、ジャックとの出会いが訪れる。彼と急接近する一方で、マークとも再会を果たすブリジット。さらに、事態は思いがけない方向へ…。ブリジットは一体どうするのか!?

 映画の注目は、一作目からコリン・ファースが演じるマークと、本作から参加したパトリック・デンプシーが演じるジャックの張り合い。マークは見た目からして聡明(そうめい)なイギリス紳士で、不器用な面はあるがたまに見せる笑顔がすてき。対するジャックはセクシーさやロマンチックさにあふれ、まさにフレンドリーなアメリカ人という感じである。どちらも自分なりの方法で、ブリジットへの愛を伝えようとする。

 ブリジットがどちらにもひかれることに納得してしまうほど二人とも魅力的だが、この<イギリス人男性>対<アメリカ人男性>という対立が前作にないコメディーを生んでいる。さらに、前作までの<いい人>と<いい人のように見える悪い人>という対立と全く別のものになり、映画を観ながらどちらの男性も応援してしまうので、また違った楽しみ方ができるだろう。【ハリウッドニュース編集部】