アジア太平洋の映画産業に最も貢献した映画人へ贈られる「APNアワード」の授賞式が26日、都内で行われ、桜庭ななみ(24)浅野忠信(42)行定勲監督の3人が登壇した。

 桜庭は「アジアの架け橋」となれる女優を目指しており、昨年は仕事の合間を縫って台湾や上海へホームステイを重ね、スクールへ通ったという。中国語はペラペラ、韓国語も日常会話なら問題ないまでに上達しており、今年は台湾ドラマへの出演や日韓合作映画に主演するなど、活躍の幅を広げている。この日は3カ国語で「演技はもちろん語学も磨いて、アジアの作品に参加していけたらと思っています」と流ちょうに話し、会場に集まった各国の映画関係者から大きな歓声と拍手を浴びていた。

 浅野は桜庭のスピーチを受けて「モンゴルに行って台本2冊分のモンゴル語を覚えたので、どの国でも役をもらえればいつでも行けます!」と対抗。アジア太平洋地域の賞ということで、どの国に興味があるか聞かれると「逆に日本でやりたい。海外ばっかり行っていると、日本に旅行しに来たみたいになる」と話し、笑いを誘った。